本日のベッピン

2分以内で仕事は決断しなさい。スピード重視でデキる人間になる。
吉越 浩一郎

スピード 川があるなら飛び込め

日経BP企画
2分以内で仕事は決断しなさい
 18期連続で増収増益を続けるトリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長が説くスピード経営論。
 同社が毎朝8時半から開く早朝会議は、1時間で40〜50の項目を処理する。1つの議題にかける時間は最長で2分。即断即決できる根底には、「川があるなら飛び込め」という精神がある。向こう岸に渡れば成功を手にできるのなら、橋を探したり、どうしようかと考えるのではなく、とにかく飛び込むという考え方だ。複雑に絡み合った問題も分解して細かく小さくしてから判断することも重要。会議で決定した仕事は、必ず締め切りを設定する。仕事のスピードを上げるには、「いつでもできる」という状況を意図的になくす必要があると著者は指摘する。

 会議の議事録は、30分後には全社員のパソコンと携帯電話に送信する。同じ情報を深く知れば知るほど、人は同じ判断をし、同じ結論に達するようになるからだ。毎日12時半からの2時間は「がんばるタイム」。私語や電話を禁じ、机に張りついて仕事するよう促す。

 同社は18年間で、社員数はほぼ同じながら売上高は5倍に増えた。原則として残業禁止の同社には、業務を素早く、効率的に仕上げるノウハウが確立されており、参考になる点が多い。

2分以内で仕事は決断しなさい

2分以内で仕事は決断しなさい