本日のベッピン

デイ・トレーダー (単行本(ソフトカバー))
馬渕 一 (著)

ブックレビュー社
米国在住の日本人デイ・トレーダーが,その仕組みや基本テクニック,危険性などを事実に基づいて描く
著者は米国在住で,1997年からデイ・トレードで稼いで生活している。本書はその体験レポートで,デイ・トレードの仕組み,危険性,基本テクニックなどについて,事実に基づいて明快に解説している。
一読して分かるのは,米国のデイ・トレードの世界は,日本のネット・トレードとはまったく違うということ。デイ・トレーダー向けに,トレーディングに必要なシステムと資金を提供する会社があり,専用の高速ネットワークを使ってナスダック(米国店頭株式市場)のシステムに直接アクセスし,機関投資家などを相手に売買を繰り返す。分刻みで表示される株価チャートから買い時を見極め,早ければ数分後には売却して利益を確定するという取引を繰り返す。

瞬間的に売買の判断をするにはかなりの訓練が必要になる。そして1日に数千ドルの利益を上げることもあれば,その逆に大損することもある。著者はそんな世界で確実に利益を稼ぎ,デイ・トレーダーの教育にも乗り出している。


デイ・トレーダー (オルタブックス―「ゴミ投資家」シリーズ)