本日のベッピン

ゲーム理論レーニン
逢沢 明 (著)

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『頭がよくなる論理パズル』などのパズル本で定評のある著者が、パズル形式でゲーム理論を解き明かした、注目の1冊。交渉や売買、投資など、さまざまな分野に応用可能なゲーム理論の基礎を、初心者でも理解できるように極めてわかりやすくかみ砕いている。

注目したいのは、頻繁に登場する簡単なクイズを解くことで、ゲーム理論を徹底的に理解し、応用する力が身につく点。株式投資や戦争、将棋、ピッチャーとバッターなどの例を通して、「ミニマックス戦略」や「囚人のジレンマ」「ナッシュの均衡」などを学ぶことができる。もちろん、著者がパズルの大家だけに、クイズの内容も興味深い。

クイズと解説でカバーできなかったトピックに関しては、「豆知識」と称したコラムで解説されており、ここでゲーム理論の発展の歴史についても大まかに理解することができる。

ゲーム理論の解説書は数多くあるが、本書ほど簡潔にまとめられたものは珍しい。教養として押さえておきたい人や、日常のビジネスシーンで活用したい人には、うってつけの1冊と言えるだろう。(土井英司)

内容(「MARC」データベースより)
日本人は国際社会でかけ引きが下手。そこで、かけ引きや頭脳プレイを研究した「ゲーム理論」を実践的に身につけられるように、クイズの演習形式でやさしく解説。読んで、考えて、身につくゲーム理論入門。


ゲーム理論トレーニング

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